埼玉連盟‘2連覇’、そして2勝の衝撃―― 新井 繁鳩舎

埼玉連盟‘2連覇’、そして2勝の衝撃―― 新井 繁鳩舎

■新井 繁鳩舎(埼玉北辰連合会・翔道4段)
〒339-0004 埼玉県さいたま市岩槻区徳力77-3 ℡:048-794-0088
e-mail:mf120061-1834@tbu.t-com.ne.jp

新井 繁鳩舎

 埼玉連盟では至極困難とされる‘2連覇’の快挙である。昨春、自身2度目の総合優勝を体感した新井 繁氏(埼玉北辰連合会)が、再び埼玉ブロックGPで総合優勝! かつワンツーフィニッシュを果たした。殊勲のヒーローはむろんファンブリアーナを系源とし、奥住ダワンス、中田ボルドーといった埼玉連盟最強飛び筋との融合で築き上げられた、究極の雑系〝白鶴系〟バードであった。  GPを制し、関東3大長距離レースの1つ、ジャパンカップで今シーズン2度目の埼玉連盟のトップに立った新井 繁鳩舎。目標である鳩協・日本優秀鳩舎賞ベスト10獲得に向け、順調にシーズンを終えた。

2連覇、そして総合ワンツーの壮挙!

 1度総合優勝したものは近くに総合優勝をする。日本鳩界に伝わる「勝利の連鎖」は、新井 繁氏(埼玉北辰連合会)の下でまたしても再現された。しかもセミプロを多く擁する埼玉連盟では実現困難の壮挙――〝連覇〟にして総合ワンツーという最高の形で、である。さすが、日本最優秀鳩舎賞とクラウン賞の〝ダブル日本一〟を獲得した実力は伊達ではない。 総合2位は異血交配で生まれたものの、アタマのトリ‘白鶴GP’は、白鶴系もとい白鶴エースピジョンだ。その系統名の如く、全日本ゼネラルチャンピオン賞のポイントゲッターとして、GP前の3レース全て上位入賞を果たしてきた、まさに自鳩舎の‘エース’である。 トップレーサー‘白鶴GP’は、初のペアリングによって創出。といっても今や新井鳩舎の鉄板式――「白鶴系×異血」という配合パターンだった。

父親は千葉Rg総合6位の俊鳩で、系源はヘイゼルブレヒト父子のバルセロナN2位鳩‘サンプラス’にかの‘ユーロダイヤモンド(07年オリンピアード超長距離部門1位)’の翔歴に匹敵するであろうと言われる‘ベアトリックスカイパー(サンバンサンN20,345羽中優勝、ダックスN15,388羽中2位)’、そしてアルティメットバード‘フィネーケ5000(オリンピアード中距離部門1位)’! 歴史的銘鳩ばかりに彩られている。 一方、‘白鶴GP’と同じく鉄板の配合式で作られた母親は、白鶴エースピジョンの完成を決定づけた代表チャンピオン ‘白鶴カップクイン号’だ。総理大臣賞・南関東地区1位を獲得し、新井氏を‘クラウン賞’へと導いたレーサーとして、愛鳩の友誌の表紙を飾ったのは記憶に新しい。なおその全兄弟にあたる‘トリプルクイン号(秋季埼玉Rg総合4位)’もまた、年間の日本一、‘日本最優秀鳩舎賞’受賞のポイントゲッターとして、こちらは‘レース鳩’誌のカラーに取り上げられていた。 至高といえるタイトルを2つもたらしたこの魅惑のカップルは、先述の鉄板式を象徴するような配合パターンだ。オス方は、‘白鶴天塩号(天塩CH総合3位・埼玉連盟優勝)’や‘白鶴CHレディ(東日本CH総合7位)’を生んだ白鶴系の奔流。父親自身も八郷国際鳩舎国際300Kで全国17位入賞した俊鳩である。対しメス方は異血――‘シャーリー65’を基点とした上田規博氏(埼玉南部連合会)の飛び筋で構成。超A級レースにおいて、あまたの総合シングル鳩を生み出してきたスピードタイプの系統だった。

 果たして今シーズンの新井氏は、全国トップ10の返り咲き――‘日本優秀鳩舎賞’を目標にRg、600キロと順調な成績を残していった。ところが地区Nで規程の5%内はクリアしたものの入賞率的には厳しい結果に…。自信をもって仕上げていっただけにショックが大きかったという。だがここでふさぎこんでいても何も変わらない。新井氏はGPまで残された1週間、自身の経験によって作られたカリキュラムを実践した。舎外は1日朝の1回を基本とし、飛ばせるなら夕方も実施。餌については、毎日ベルギー産の鉱物飼料を別腹に与え、持ち寄り5日前から通常の配合飼料に脂肪分を1割から1割5分をプラスした。また同じタイミングで‘クラウン賞’を獲得した年から採用したという‘呼吸器系の薬’を3日間使い、持ち寄り前日には60キロの訓練を1時間、確実に飛ばすために行った。なお参加鳩は事前に地区Nはスピード系、GPは長距離系と抱卵組と決めていたため、連投はゼロだった。チームは違うものの地区N時と限りない近いコンディションで持ち寄れたという。結果は先述の通り――1番時計、2番時計を打刻し、GP総合ワンツー! かつ埼玉連盟において2006年秋以来の2連覇達成という快挙でリベンジを果たした。

長距離レースでは、裏レースとはいえジャパンカップで埼玉連盟優勝し、また桜花賞では5%内に充分の成績で入賞。春の終了時点で、彼以上の入賞率をマークしたフライターはいるものの、‘日本優秀鳩舎賞’を狙えるポジションに充分落ち着いたようである。あとは秋の結果次第といったところだが、今まで新井氏が所属する中地区は、連盟で西側ということもあり、Rgでの勝負は難しいとされてきた。だが近年は群雄割拠の時代に突入しており、トップ10の顔ぶれをみても北、中、東各地区が入り乱れている戦況である。つまりチャンスは、‘充分ある’ということだ。

2000年の小林晴夫氏、2009年の八田 伸氏など、日本優秀鳩舎賞25年の歴史が証明しているように、秋のRgでの活躍で‘日本一’に登りつめたフライターは確実に存在する。新井氏曰く、「日本優秀鳩舎賞を獲得できれば…」とやや控えめだが、個人的には埼玉連盟‘2連覇’、そして2勝を超える衝撃――‘日本最優秀鳩舎賞’受賞、王者の復活に期待したい。

2013年春埼玉ブロックGP総合優勝

白鶴GP

12KA25197 B ♂ 新井 繁鳩舎作翔

2013 年春埼玉GP629羽中総合優勝(実距離:729.853km/分速:1,160.001m)

埼玉N700K28位、埼玉Rg500K14位、300K28位

2012年秋埼玉中地区400K50位


2013年春埼玉ブロックGP総合優勝 白鶴GP 12KA25197 B ♂ 新井 繁鳩舎作翔 2013 年春埼玉GP629羽中総合優勝          (実距離:729.853km/分速:1,160.001m)         埼玉N700K28位、埼玉Rg500K14位、300K28位 2012年秋埼玉中地区400K50位

Father Grandfather
プリモ301 
06LB12301 B プリモロフト作翔 
新井 繁鳩舎種鳩
2006年千葉Rg500K2,275羽中総合6位
03LB07173 B プリモロフト作翔
2003年秋千葉Rg500K3,536羽中総合優勝
サンプラス(1999年バルセロナIN10位/N13,966羽中2位) ×
(バルセロナⅡ×ベアトリックスカイパー/サンバンサンN26,305羽中優勝)
Grandmother
05MB03945 B 木島 寛鳩舎作 
アスダイフ442(ボルドーN4位&モントマルサンN8位)×フィーネケ5000(オルレアン、ヴィエルゾン両IP優勝、ブールジュN2位)
兄弟の直子/千葉桜花賞1000K総合優勝
孫/15年千葉東地区N総合優勝
Mother Grandfather
白鶴カップクイン号 08KA58892 BC 新井 繁鳩舎作翔
2009年総理大臣賞南関東地区1位
ジャパンカップ6,540羽中総合5位(埼玉桜花賞総合4位)
埼玉地区N9,401羽中総合42位
全兄弟/白鶴トリプルクイン(埼玉Rg総合4位&埼玉中地区400K2,962羽中10位)、埼玉Rg優勝
全兄弟の直子/埼玉地区N総合2位
白鶴421 
04HS08421 B 新井 繁鳩舎作
05年八郷国際鳩舎国際ウィナー300K全国17位
直仔/埼玉GP優勝 埼玉地区N総合12位 短距離エースピジョン賞
Grandmother
上田678号 
06KA30678 BC上田規博鳩舎作翔 新井 繁鳩舎種鳩
06年秋埼玉Rg中地区2,732羽中32位 
07年春300K34位 700Kまで使翔 

2013年ジャパンカップ埼玉連盟300羽中優勝

 

12KA25208 B ♂ 新井 繁鳩舎使翔
2013年春ジャパンカップ3,796羽中総合23位
(埼玉連盟300羽中優勝)
2013年春ジャパンカップ埼玉連盟300羽中優勝

【2013年春・新井 繁鳩舎の総合レースにおける活躍】

★JC実行委員会主催ジャパンカップ1000K 300羽中埼玉連盟優勝(連合会優勝)
★埼玉連盟主催桜花賞1000K 1,456羽中総合26位(連合会優勝)、35位、44位
★埼玉ブロック連盟主催GP700K-800K 629羽中総合優勝(連合会優勝)2位、9位
★埼玉連盟主催地区N700K 3,492羽中総合18位
★埼玉連盟主催NPO賞600K 4,204羽中総合26位、84位
★埼玉連盟主催Rg400K-500K 8,958羽中総合22位、23位、24位、40位、52位
★個人タイトル 鳩協日本優秀鳩舎賞全国3位 鳩協ゼネラルチャンピオン賞ベストマーク賞(全国10位)