まさに予定調和! 絶対無比の“スペシャルワン”がGN制覇! 長谷川 傑鳩舎

まさに予定調和! 絶対無比の“スペシャルワン”がGN制覇! 長谷川 傑鳩舎
■長谷川 傑鳩舎(日本海連合会)
〒950-0823 新潟県新潟市東区東中島4ー7ー30 tel.090-3041-7169

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新潟中央連盟が誇る最強鳩舎・長谷川 傑氏。同氏は2010年に「衆議院議長杯最高分速杯」を手に入れると、レース鳩帰還率賞、ブロックチャンピオン賞と次々に協会タイトルに手中に収め、2014年には国内最高賞の1つ「日本優秀鳩舎賞」にも選出。連盟史上初の快挙となったが、その翌年にも「日本優秀鳩舎賞」を獲得した上、2016年に今度はレース鳩の最高賞「日本エースピジョン賞」に輝く。絶対無比の存在――かのフットボール界の巨匠であるジョゼ・モウリーニョのように“スペシャルワン”となった長谷川氏であったが、唯一つ手に入れていないビッグタイトルがあった。それこそが新潟鳩界にとって最高のステータスである福江からのGN制覇。本格的に挑戦してからわずか2年、まるで予定調和の如く、運命の時が訪れる…!

「情熱」「行動力」「飛び筋」を武器に前人未到の覇道を歩む

すでにその名声はキャリア創世の頃から知れ渡っていた。新潟長距離界で強豪として知られる柴野 徹氏に師事をして鳩レースをスタートした長谷川 傑氏は、師匠の代表鳩である “平戸スーパーレディ”の一族を自鳩舎の核に採用。羽越ブロック平戸GN総合優勝と会長賞との二冠鳩であるこのオールラウンダーは、D&マタイスの“ゾロ”、リーンブーアの“スーパーバイザー”の血にモスキート系、ゴーラン系で構築され、成績に比例するようなバックボーンをもつ。

長谷川氏は、この“平戸スーパーレディ”を基点にコロニー化した「柴野系」に元来備える「勝気な性格」とそれを「体現する行動力」――1日8時間以上鳩舎の中でトリを観察するなど並外れた情熱を武器に総合優入賞鳩を次々と輩出。瞬く間に連盟最優秀鳩舎賞を手に入れ、トップレースマンとしての地位を確立し、なおかつ盤石なものにしていく。2010年には自身にとって初の全国タイトルとなる「衆議院議長全国最高分速杯」を獲得すると、以降「レース鳩帰還率賞」や「ブロックチャンピオン賞」、「地区CH賞」といった全国タイトルを次々と手中に収めていき、2014年になんと日本鳩界の最高賞「日本優秀鳩舎賞」にも選出。新潟中央連盟初のタイトルホルダーとして1つの伝説を築き上げた。さらに翌年にも「日本優秀鳩舎賞」に輝き、2年連続という快挙も達成。2016年にはレース鳩の最高賞「日本エースピジョン賞」にも選ばれ、長谷川氏の鳩レベルが全国トップクラスに到達したことを証明。鳩舎、鳩のダブルで最高賞を獲得した同氏は、新潟中央連盟において絶対無比の“スペシャルワン(特別な存在)”となった。

前人未到の覇道を突き進んできたものの、唯一手に入れていないビッグタイトルが1つだけあった。それは新潟鳩界にとって最高賞と言って過言ではないGN制覇。とりわけ聖地「福江」からのGN、である。昨春から長谷川氏自身もターゲットを「日本優秀鳩舎賞」からGNにチェンジ。このレース一本に絞ることに決めた。ところが地区Nを終えた時点で日本優秀鳩舎賞の入賞率が上々であると、いつものように主力をGPと桜花賞に集中。狙いのGNは実質Bチームを投入していた。新潟のレースマンのほぼ全員が全身全霊で臨んでくる一戦とあって、むろんそれで勝てるほど甘くはない。このチーム配分が頂点に立てない理由の1つであった。

そして今春、規程レース緒戦のRgで不発したことがきっかけとなり、迷いなく本懐のGNに本命チームを送り出す。今回の福江からの超長距離戦は例年以上にハードなものとなり、記録率はなんと1%に至らず…。かつての王者といったGNのスペシャリストばかりが帰還を果たす中、長谷川氏もその間隙を縫って最多タイとなる3羽の打刻に成功。うち1羽が翌日に全参加鳩中唯1羽帰り、完全総合優勝で宿願は果たされた。連盟史上初国内最高賞二冠まで果たした“スペシャルワン”が本気で挑んだとあって、この勝利はまさに予定調和の如く、である。

GN総合優勝鳩は「柴野系」近親鳩

殊勲の鳩は、昨年の日本エースピジョン賞受賞鳩「15FF00186」を筆頭に数々の総合優入賞鳩を長谷川氏にもたらしてきた “平戸スーパーレディ”の孫鳩であり、実に4分の3が柴野鳩舎の飛び筋だ。なおかつ柴野氏の真なる基礎鳩「80HA2835」というD&マタイス“ゾロ”の孫の極近親鳩にあたる。種鳩の9割以上が柴野氏の飛び筋である長谷川氏だが、配合は基本的に自然交配で行っているため、結果的にインブリードになる確率が高く、優勝鳩もまたこのパターンだ。

「12FF04075」自身は、2012年に生まれ、2013年、2014年、2015年と3年連続でGP入賞し、2015年にいたっては連盟のエースピジョン賞1位に選出。秋のRgでも総合シングル入りを果たしており、通常のレースマンならこれほどの成績を収めれば種鳩に下ろすのだが、長谷川氏の場合、「種鳩は種鳩」、「選手鳩は選手鳩」というスタンス。「12FF04075」もこの例に漏れず、2016年には桜花賞まで翔破している。5歳で臨んだ17年春に関しては順調にレースを消化し、地区NからジャンプでGNへ。初挑戦の結果、前述の通り、2日目唯一羽帰りの完全総合優勝だったというわけである。

ところで長谷川氏は前述の通り、「種鳩は種鳩」、「選手鳩は選手鳩」というスタンスのためか、このGN総合優勝鳩然り成鳩の活躍率と在舎率は非常に高い。さすがはレース鳩帰還率賞の常連であり、また全国1位を過去に2回獲得するほどの実力者だ。ちなみに好帰還を維持できるのは、彼独自の調教サイクルが影響している可能性は大だ。長谷川氏の場合、若鳩の調教を長距離レース前、つまりレーサーとしてコンディションがピークの段階にスタートしている。この成鳩の良質な飛びが、「三つ子の魂百までも」のようないわゆる「刷り込み」されるのか、彼の若鳩は春シーズン以降、無理に追わなくとも自然と2時間以上の舎外となるようだ。そのためシーズン中は「鍛えこみ」より飛びすぎない、つまりはオーバーワークを意識した調整であり、今回のGNも餌の質を高めただけで、調教面に関してはいかに運動量を疲労が残らない程度に抑えられるかをテーマにコンディショニングを行ったようである。ともあれ、これも「365日、鳩」を長年継続する長谷川氏だからこそ、ここまでのレベルに到達できたのかもしれない。

今回のGN制覇により、残す快挙は「グランドスラム」だけとなった。GPで勝利をすれば果たされるものの長谷川氏はこの「総合レース制覇」の夢を否定する。これまでの覇道に新潟鳩界最高のステータスまでも手に入れ、「やり切った」という充実感があまりにも大きいかったからだ。現在もその余韻に浸っている状況だが、そこは生粋のレースマン。昨年のように“その時”が来れば、勝負師としての血が騒ぐことは間違いない。日本鳩界最高賞2つに究極の勝利まで手に入れた新潟中央が誇る“スペシャルワン”長谷川氏。彼が“グランドスラム”というさらなる伝説を築く日はそう遠くなさそうだ。

平成29年度羽越ブロック連盟福江GN187羽中総合優勝

12FF04075 B ♀ 長谷川 傑鳩舎作翔
2017年春
羽越ブロック連盟福江GN187羽中総合優勝(実距離1097.099K/分速667.274m)
2016年春
新潟中央連盟桜花賞総合11位
2015年
新潟中央連盟エースピジョン賞1位、羽越ブロック連盟下関GP総合38位
2014年
羽越ブロック連盟下関GP21位
2013年
羽越ブロック連盟下関GP19位

12FF04075B

Father Grandfather
02FF03101 B 伊藤鳩舎作 B96-3161607 B バーケランド・ゼラード 作
96年アスロ55位
97年クレモント20位
98年ラ・トゥオンテ2位 他
Grandmother
平戸スーパーレディ号
95FB20983 B 柴野 徹鳩舎作翔
97年羽越ブロック連盟平戸GN総合優勝
96年会長賞
Mother Grandfather
05FF11144 B 柴野 徹鳩舎作 04FF03409 BC 柴野 徹鳩舎 作
桜花賞総合優勝の直仔
Grandmother
97F10087 BC 柴野 徹鳩舎作翔
97年秋高松宮杯優勝、99年GP優勝・693羽中総合29位 他

平成28年(2016年)度日本エースピジョン賞全国6位
15FF00186 B ♀ 長谷川 傑鳩舎作翔
2016年春
日本エースピジョン賞全国6位
ベルギー王立愛鳩家協会会長賞北部地区2位
新潟中央Rg500K24位
    地区N700K総合5位
    桜花賞900K総合2位
父)13DA34368 B 長谷川 傑鳩舎作
  全兄弟/GP総合10位、新潟中央桜花賞総合2位
  祖父)04FF03637 B 長谷川 傑鳩舎作 全兄弟/2010年衆議院議長杯全国最高分速杯
  祖母)09FF10702 BC 柴野 徹鳩舎作 父/2010年衆議院議長杯全国最高分速杯の異母兄弟
母)13FF02823 BCW 長谷川 傑鳩舎作 同腹/新潟中央Rg総合3位2回、地区N総合8位、桜花賞総合10位
  祖父)12FF04216 BC 長谷川 傑鳩舎作 “平戸スーパーレディ”の筋×喜風系
  祖母)06FF04034 BCW 長谷川 傑鳩舎作 母/ファンブリアーナ“バルセロナⅡ”近親の娘