スピードレースで証明した系統の熟成 黒田哲夫鳩舎

スピードレースで証明した系統の熟成 黒田哲夫鳩舎
■黒田哲夫鳩舎(上総連合会・翔道2段)
 〒299-4324 千葉県長生郡長生村一松丁2467-1 TEL:090-7245-7525
 ホームページ:「上総の空」 e-mail:6k462@symphony.plala.or.jp

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2010年にジャパンカップ総合シングル入賞、2012年はピジョンジャーナルクラブ主催のクラウン賞に日本鳩界最高賞の‘日本優秀鳩舎賞’のダブル受賞を達成し、一躍スターの座に登りつめた黒田哲夫氏(上総連合会)。その翌年にも‘日本優秀鳩舎賞’を獲得し、超銘鳩の証明である‘スーパーエクセレントピジョン認定鳩’まで輩出させるなど、その勢いは止まることを知らない。2015年春シーズンも然り。連盟レース全て上位入賞を果たし、地区Nでは宿願であった総合優勝を達成! なおかつこちらも超銘鳩の証明――GCH鳩認定候補までも誕生させた。絶大なパワーを黒田氏に生み出す元は、国内外の最強飛び筋を重ね合わせて作り出された‘一松系’、‘長生系’、‘九十九里系’という3つのオリジナルライン。とりわけ今春はスピード性に長けた‘一松系’が大きな輝きを放った!

日本鳩界に颯爽として現れた超新星

彼のことを表現するとしたら「日本鳩界に颯爽として現れた超新星」といったところか。2012年、当時わずかレース歴5年だった黒田哲夫氏(上総)は、40年以上の歴史と伝統を誇るピジョンジャーナルクラブ主催の‘クラウン賞’、そして国内の最高賞‘日本優秀鳩舎賞’のダブル受賞を達成し、その年の話題をかっさらった。翌年、彼の所属する千葉東連盟では‘打倒! 黒田鳩舎’を合言葉に包囲網が敷かれたものの、難なくそれを打ち破り、再び‘日本優秀鳩舎賞’に選出。なおかつ25年以上の歴史を誇りながら当時認定鳩が20羽にも満たなかった‘至高のレース鳩’の称号‘スーパーエクセレントピジョン’認定鳩までも輩出し、最強鳩舎として、より存在感を光らせた1年となった。

2014年は今までのスタイル――全レース参加をやめ、全国タイトルが絡む規程レースのみに照準を絞った。しかしそれがかえってレーサーたちのバイオリズムを崩すことになり、日本優秀鳩舎賞の規程こそクリアするも受賞までは至らず…。その反省を生かした今春、彼の巻き返しはキャリア史上最高に迫るものとなった。

全国タイトルに向けての緒戦・Rgは総合22、23、24位とベストテン入りは逃したものの、続く600キロでは総合6、8位。そして中距離の華・地区Nでは宿願の総合優勝を果たし、同日に行われた千葉ブロック連盟GPでも総合4位入賞を果たした。ファイナルのジャパンカップ併催の桜花賞でも総合で7位と三度総合シングルに叩き込み、15年春シーズンをフィニッシュ。ピジョンジャーナルクラブ主催の三賞及び日本鳩レース協会主催の日本優秀鳩舎賞、そのいずれも全国トップレベルの入賞率を叩き出した。

「対スピード」オリジナルライン‘一松系’のブレイク

2つの日本一を射程圏内に収めた総合力は、国内外のトップレースマンたちから集めた最強筋をベースに形成されたオリジナルライン――スピード系の‘一松系’、長距離系の‘長生系’、超長距離用の‘九十九里系’が体現したものである。当人曰く、これら三筋はまだ発展途上とのことだが、とりわけ今春は、‘ゼロ年代の絶対王者’こと河原雅基氏(ベイ東京)の代表鳩‘チャンピオンガール(2004年東日本CH総合優勝)’の同腹鳩‘アズマ号’(パーラー系、プロス・ローザン、ヨス・デノー系)と渡辺房雄鳩舎(新日本)作出のデズメット&マタイスとフェルハイエをクロスした‘マタイ号’でクロスされた述べ飛翔距離8600キロのオールラウンダー‘アズマJr.Ⅰ号’を基礎鳩とし、対スピードレース用にと練り上げられた‘一松系’が輝きを放った。

その活躍例を挙げるとしたら、今春に誕生した2羽のチャンピオンバードであろう。まずは黒田氏にとって2度目となる勝ち星をもたらした地区N総合優勝鳩‘アズマ絢号’は、基礎鳩‘アズマJr.Ⅰ号’に、2013年に新井 繁鳩舎(埼玉北辰連合会)の下でGP総合優勝をもたらした世界的銘鳩フィーネケ5000と‘アスダイフ442(ボルドーN4位&モントマルサンN8位)’とで作出したメス鳩「05MB03945(フィーネケB号)」を重ね、そこに再びフィーネケ5000’とスケーレケンスの‘ナショナルⅠ(ブールジュN優勝)’をプラス。系統の本懐を示すかのごとく、ガチガチのスピードタイプを絡めて創出され、展開的(分速1300メートル台)にその勝利は必然ともいえる血統構成だ。

もう一羽は‘アズマゴールデンガール号’と名付けられた成鳩で、すでにゴールドエクセレントピジョン、愛鳩の友誌のCH鳩に認定されたスーパーチャンピオンだ。黒田氏は今年、この銘鳩に更なる名誉――GCH(グランドチャンピオン)鳩を求めて参戦。見事ジャパンカップにて1%以内入賞を果たし、認定確実ともいえる好成績を収めている。(愛鳩の友誌16年春号にて認定)

認定されれば、2008年以来となるであろうこの候補鳩は、基礎鳩‘アズマJr.Ⅰ号’の直仔であり、そのパートナーはヤンセン鳩舎最後の銘鳩と呼ばれている‘ド・クランパー’の異母兄弟‘ド・プルト’の近親鳩。‘アズマ絢号’とは異なるものの、こちらもまたスピード色の強い血統がパートナーだ。ゆえに‘アズマゴールデンガール号’もまた300キロで切れ味を見せており、13年と15年にていずれも1%内入賞ときちんと短い距離で実績を残している。ちなみに5%内に4回、うち1回が1%内入賞を果たしたのはジャパンカップであり、その全てがスピードレース。いうなれば‘アズマゴールデンガール号’は、現代型長距離スピードバードといったところか。かくにも一松系としての本懐を体現している。

今春は日本一までも射程圏内 充実したピジョンライフだが…

地区N総合優勝、GCH鳩候補の輩出と、今春の成果により少なくとも一松系に関しては、「系統の熟成」を感じたに違いない。むろん長生系、九十九里系の2筋も全国トップレベルの入賞率を叩き出した戦力にきちんとなっており、ブレイクの予感を漂わせている。

そもそも黒田氏はスローライフを求めて現在の長生村に移住したものの、幸か不幸かそこは少年時代に楽しんだホビー「鳩レース」のメッカであった。2010年のジャパンカップ総合シングル入賞を機に活躍劇は毎年で、しかも今年に関しては2回目のクラウン賞、そして日本一の称号‘日本最優秀鳩舎賞’すら射程圏内という素晴らしい成績を収めた上、‘アズマゴールデンガール号’と日本エースピジョン賞全国3位に輝いた「14LK11519」という超銘鳩を創出。自身の三大系統確立に向けても順調と、競翔家として充実な日々を送っている。現在、ピジョンスポーツが生活の全てになるまでのめり込んでいる黒田氏。そのゴールは「ため息のでるような素晴らしいオスを作って、鳩レースを楽しみたい」ということだ。しかし今春の活躍鳩‘アズマゴールデンガール号’、‘アズマ絢号’然り、現状だとメスの活躍率の方がダンゼン高い…。奥深き趣味なだけに彼の本懐が叶う日はまだ先のようだ。

黒田哲夫鳩舎オリジナルライン‘一松系’の基礎鳩

アズマJr.Ⅰ号
07LK06627 BC 黒田哲夫鳩舎作翔
2010年春300K976羽中7位
2009年秋300K1,610羽中優勝、春200K913羽中9位
2008年秋200K1,521羽中2位
延べ飛翔距離8600K
直仔/アズマゴールデンガール号(ゴールドエクセレントピジョン認定、G.CH鳩認定)
孫/アズマ絢号(2015年千葉東連盟地区N2,693羽中総合優勝)

07LK06627BC

Father Grandfather
02MA04007 BC 河原雅基鳩舎作
プロス・ローザン作翔のデン・オルレアン(オルレアン優勝)×東京東水沢N総合7位
Grandmother
アズマ号
03MA12828 BC 河原雅基鳩舎作
同腹/チャンピオンガール(04年東日本CH総合優勝)
直仔/アズマJr.Ⅱ号(千葉東Rg500K3,092羽中総合4位)
00MA15961 BC 河原雅基鳩舎作
東京東水沢N優勝×ヨス・デノー作(ツール優勝)
Mother Grandfather
B91-4390053 BC D&マタイス作・並河 靖鳩舎元種鳩
エジソン号の弟
直仔/高松宮杯優勝他
Grandmother
マタイ号
03MM04395 BC 渡辺房雄鳩舎作
孫/平成27年度日本エースピジョン賞全国3位
92KA30415 BC 松本二郎鳩舎作
両親共にヨセフ・フェルハイエ作
直仔・孫/優勝、連盟シングル鳩多数あり

GCH鳩に認定された超銘鳩

アズマゴールデンガール号
11LK00288 BCWP ♀ 黒田哲夫鳩舎作翔
2015年愛鳩の友社G.CH鳩認定、ジャパンカップ5,712羽中総合49位、千葉東如月杯300K5,376羽中総合12位
2014年ゴールドエクセレントピジョン認定愛鳩の友社CH鳩認定、ジャパンカップ5,490羽中総合122位
2013年ジャパンカップ3,796羽中総合112位
2012年ジャパンカップ6,094羽中総合71位、千葉東如月杯300K6,482羽中総合41位

11LK00288BCW

Father Grandfather
アズマ号
03MA12828 BC 河原雅基鳩舎作
デンオルレアンの直仔×ヨス・デノーのツール優勝の娘
同腹/チャンピオンガール(04年東日本CH総合優勝)
直仔/アズマJr.Ⅱ号(千葉東Rg500K3,092羽中総合4位)
Grandmother
アズマJr.Ⅰ号
07LK06627 BC 黒田哲夫鳩舎作翔
10年春300K976羽中7位
09年秋300K1,610羽中優勝
  春200K913羽中9位
08年秋200K1,521羽中2位
延べ飛翔距離8600K
孫/アズマ絢号(15年千葉東連盟地区N2,693羽中総合優勝)
マタイ号
03MM04395 BC 渡辺房雄鳩舎作
D&マタイス作エジソン号弟×松本二郎鳩舎作
Mother Grandfather
ド・プルト
B91-6227427 BC ヤンセン兄弟作
異母兄弟/ド・クランパー
Grandmother
アンペリアルプルト号
04ZA84382 BC AAAロフト作
01ZA88595 BP AAAロフト作
ロイプルトの娘

2015年春千葉東地区N2,693羽中総合優勝

アズマ絢号
14LK03235 B ♀ 黒田哲夫鳩舎作翔
2015年春千葉東地区N2,693羽中総合優勝(実距離/713.774K 分速/1380.564m)

14LK03235B

Father Grandfather
アズマJr.Ⅰ号
07LK06627 BC 黒田哲夫鳩舎作翔
10年春300K976羽中7位
09年秋300K1,610羽中優勝
  春200K913羽中9位
08年秋200K1,521羽中2位
延べ飛翔距離8600K
異母兄弟/アズマJr.Ⅱ号(千葉東Rg500K3,092羽中総合4位)
Grandmother
アズマG.C.Ⅰ号
12DA52092 BC 黒田哲夫鳩舎作
異母兄弟/アズマゴールデンガール号
フィーネケB号
05MB03945 B 木島 寛鳩舎作
フィーネケ5000×アスダイフ442
孫/13年埼玉ブロックGP総合優勝
Mother Grandfather
B04-2302613 B ヘルボッツ作
ナショナルⅠ(ブールジュN優勝)の孫
直仔/300K6,482羽中総合2位、7,124羽中総合5位
Grandmother
令号
12DA46196 B 黒田哲夫鳩舎作
フィーネケBWP号
DV07364-10-216 BWP イルマ父子作
アルジャントンN優勝の全兄弟×フィーネケ5000の近親